No.008

人との関係を大切に想う
CEOの生活に必要な革小物。

「Drake's」CEO(最高経営責任者)ジョナサン・ジュイさん

ミニマリストがオンオフで愛用する
ペンケースとトラベルウォレット。

ネクタイやマフラーなどのネックウェアからスタートした英国ブランド「ドレイクス」。現在ではウェアを含めたトータルブランドへ成長し、グローバルに展開しています。 その躍進を支える人物が、CEO(最高経営責任者)のジョナサン・ジュイさん。ファッション業界では珍しく“モノを持たない主義”の彼が、グレンロイヤルの革小物を愛用していることについて話を聞きました。

マーク・チョウとの出会い。

━現在の仕事に就いた経緯を教えてください。

僕はアメリカ・ロードアイランド州にあるブラウン大学(アイビー・リーグのうちのひとつ)を卒業後、同校の投資管理団体で働いていました。そこで3年ほど勤め、2010年に香港でメンズのセレクトショップ「アーモリー」が立ち上がる際に、CFO(最高財務責任者)として誘われたのです。「アーモリー」は香港とニューヨークに計3店舗を展開し、現在も「アーモリー」のCFOを兼任しています。


オーナーのマーク・チョウは、2学年上の大学の先輩。大学時代にボーリングのイベントへ向かうためにバスに乗っていた時、少し後ろの席に彼が座っていて、当時ハマっていたビデオゲーム「WarcraftⅢ」の話で意気投合したのが出会ったきっかけでした。そんな縁で友人としての付き合いが始まり、彼が会社を立ち上げる時に経営に参加することになりました。信頼できるパートナーを探していた彼は、僕が投資や財務の仕事をしていたこともあって「一緒にやらないか?」と声をかけてくれたのです。


しばらくは香港で働いていたんですが、自然が少ない環境に馴染めなくて、マークに生まれ故郷のロンドンへ行きたいと相談したんです。

すると、マークがオーナーを務める「ドレイクス」のCEOに、2015年から就任することになりました。


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正しい方向へ導くのが使命。

━仕事における役割と、やりがいを教えてください。

会社というのは大きな船みたいなもの。舵を切ってもすぐに方向が変わるわけじゃない。だからこそ、その船が正しい方向に進んでいるのかどうかをしっかりと見極めるのが僕の役割だと思っています。

マーケティングやセールスの方向性が正しいかをチェックし、誰よりも数字に意識を向けています。とくに、大切にしているのは人のマネージメントです。


一人では成り立たない仕事ですし、信用できる人が組織にいるかということも大事な要素。そういう仕事を通じて、商品のライフサイクルのプロセスを見られるのは楽しい。デザイナーや職人、営業の手を介して、商品が完成し、お店やウェブサイトで売られていく。その一連の流れを統括できるポジションにいるというのが、一番のやりがいかもしれません。


日本での「ドレイクス」はネクタイやスカーフのブランドとして知名度があるからこそ、実はトータルブランドとして売っていく難しさも感じています。しかし、土台がしっかりしていると捉えることもできるし、マーケティングやイメージ作りに力を入れることで、日本でもトータルブランドとして認知してもらえるのではと期待しています。私がCEOになってからは、それまでなかったwebやマーケティングのチームを組織して、今の時代に合った戦略を行い、アジアをはじめとした新興国にも積極的に進出しました。


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モノの少ない、ミニマルな暮らし。

━モノを選ぶ時に大切にしている基準はありますか?

僕はモノをあまり持たない主義なんです。ドレイクスの本社が入っているビルの上の階に住んでいるので、極端にいうとノートとペンとクレジットカードさえあれば問題ない。選ぶとしたら、ファンクショナルでコンフォータブルなモノ。人生は短いので、機能的で快適であればそれでいいのではと思っています。


そんな考え方になったのは、世界各国で暮らすために引っ越しが多かったせいかもしれません。ロンドン、オハイオ、北京、香港といろいろな都市に住んでいたので。だから、余計なモノは持たず、できる限り必要なモノだけを揃えるように意識しています。もちろん、使ったり、持ち続けたり、モノとの関係性を楽しむというのも好きです。


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機能性に惹かれた、グレンロイヤル。

━愛用しているグレンロイヤルとの出会いを教えてください。

グレンロイヤルに興味を持ったのは「アーモリー」で扱っているのを見て、いいなと思ったのがきっかけ。それまで、ペンはバッグの中に乱雑にしまっていたので、しっかりしたペンケースが欲しいと思っていたときにちょうど出会ったんです。ペンケースなんて小学生の時以来使っていなかったので、筆記具を収納して携帯するという当たり前のことを改めて便利だなと感じました


トラベルウォレットも同じくらいの時期に購入。それまではナイロン製の財布を使っていたんですが、アップグレードしたくなって(笑)。

仕事柄さまざまな国へ行くことがあるので、出張や旅行の際にはいつもこれを使っています。現金のほかに、パスポートやSIMカードも収納できるのでとても機能的。


ペンケースもトラベルウォレットも5年以上愛用しています。シンプルで機能的なだけでなく、ブライドルレザーの経年変化も楽しめるので、ペンケースは毎日バッグに入れて持ち歩くほどのお気に入り。ペンを紛失してしまうことがほとんどなくなったので、ロットリングやファーバーカステルといったブランドのいい筆記具を買うようになったのも、グレンロイヤルの影響かもしれません。


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家族の記憶をシェアするための、ドローイング。

━オフの時にはどんなことをしていますか?

モノへのこだわりが少ない僕が大切にしているのは、何よりも家族と一緒に過ごす時間。実は機能的でいい筆記具をペンケースに入れているのは、2016年に息子が生まれて以来、趣味で絵を描き始めたからなんです。僕は写真を撮らないので、記憶を共有する手段としていいなと思って。妻のティナ、息子のミロという家族と一緒にいて起きた出来事や思ったことを、マンガにして残しています。描いたものはインスタグラムに順次アップしていますが、いつのまにかフォロワーも増えて、知らない間に僕のマンガが話題になっていることも。最近では、日本のwebメディア「TABI LABO」にも取り上げてもらいました。


「タンタン」や「エイドリアン・トミネ」(日系アメリカ人の漫画家)が描く作品のように、クリーンでシンプルな線が好きなので影響を受けています。最近ではiPadで描くことの方が多くなりましたが、それでもたまには愛用の筆記具で描くこともあります。考えてみると、モノを持たない僕がオフの時でもグレンロイヤルのペンケースを使っていることがあるなんて、自分でも不思議な縁を感じますね。


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「Drake's」CEO(最高経営責任者) ジョナサン・ジュイさん

photoTRYOUT textK-suke Matsuda

「Drake's」CEO(最高経営責任者)
ジョナサン・ジュイさん

「Drake's」CEO(最高経営責任者) ジョナサン・ジュイさん

1984年、イギリス・ロンドン生まれ。
アメリカ・オハイオ州で育ち、中学生時代を過ごした北京で妻のティナと出会う。2007年ブラウン大学卒業後、同大学投資管理団体に勤務。2010年にマーク・チョウが設立した「アーモリー」のCFO(最高財務責任者)に就任。2015年より「ドレイクス」のCEO(最高経営責任者)を務める。愛息の名前は、チョコレート風味の麦芽飲料「ミロ」に由来。インスタグラムに投稿している、家族の日常を題材にしたマンガが注目を集めている。
instagram:
https://www.instagram.com/jonajooey/

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