GLENROYAL of Scotland

ITEM 002

Tote Bag

トートバッグ

持ち手の付いた口が大きく開いたバッグの総称。「トート」とは、運ぶという意味で、1940年代に水や氷を運ぶためのバッグとしてアメリカで誕生したのがはじまりと言われています。
その後、現在のようにさまざまな素材や形状で作られるようになりました。ナイロンやキャンバス製に加え、英国では伝統的なブライドルレザーを用いたトートバッグも作られています。

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TPOに応じてカメラを
出し入れできるのは、
レザートートバッグならではの
魅力です。

DJ、スタイリストを経て、
現在はカメラマンとして第一線で活躍している
高木 康行さん。
職業柄荷物が多い一方で、
軽やかに使えるグレンロイヤルの
トートバッグを愛用されています。
今回、こだわりと魅力について
お話を伺いました。

フォトグラファー
高木 康行さん

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トートバッグを活用すると、より街に溶け込める。

━トートバッグに惹かれた理由を教えてください。

仕事柄、たしかに大振りなカメラバッグやキャリーケースを使うことは多いです。
たとえば飛行機に乗る際に、キャリーケースとは別にトートバッグを持っていけば、大事なパソコンとカメラだけを手元に置いておくことができますよね。昔と違ってカメラが軽くなったというのもありますけど。あと、たまにカメラマンに見られたくない時もあるじゃないですか?たとえば、公園で桜を撮っていると、頭の良い女の子は僕に写真を頼んでくるんですよ。良いカメラをぶら下げていると、写真が上手い人と勝手に勘ぐられて(笑)。それなのに、渡されたスマートフォンの使い方が分からなくて上手く撮影できなかったら恥ずかしいじゃないですか(笑)。そういうことを避けるために、カメラをサッとバッグにしまえるというのは魅力だと思います。トートバッグを持つことで、より街に溶け込むことができるんですよね。

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たとえば、公園で桜を撮っていると、頭の良い女の子は僕に写真を頼んでくるんですよ。良いカメラをぶら下げていると、写真が上手い人と勝手に勘ぐられて(笑)。それなのに、渡されたスマートフォンの使い方が分からなくて上手く撮影できなかったら恥ずかしいじゃないですか(笑)。
そういうことを避けるために、カメラをサッとバッグにしまえるというのは魅力だと思います。トートバッグを持つことで、より街に溶け込むことができるんですよね。

服装をグレードアップしてくれる。

━グレンロイヤルの印象を教えてください。

モノづくりがしっかりしているので、100年以上続いている老舗だとすっかり思い込んでいました。革製品なのに軽いですし、余分な装飾がないところに品の良さを感じます。じつは、このトートバッグを購入する以前にはブリーフケースを愛用していたんです。当時はケリーグリーンのブリーフケースを、リベラーノ&リベラーノのスーツに合わせていました。2002年頃に購入して以来、5年以上活躍してくれましたね。
それから職業やスタイルが変化していき、今では英国らしいブラウンの色味が好みになりました。たとえばグレーのスーツスタイルに茶色の靴やバッグを合わせるというのはとてもイギリスらしいスタイルですよね。最近では、タイドアップする機会もなくなってしまったのですが、カジュアルなスタイルにグレンロイヤルのトートバッグを持つだけで、服装を格上げしてくれるような気がします。

カメラを入れても信用できる。

━グレンロイヤルのトートバッグの魅力を教えてください。

カメラは当然落とすとまずいので、信用できるバッグでないと入れるのをためらってしまいます。グレンロイヤルのトートバッグは、パリッとした固さのあるブライドルレザーを使っていて、作りもしっかりしているのが好み。多少の雨ではへこたれないので、安心してカメラを出し入れできます。置いた時にも直立するので、レストランのようにカメラをしまわなければいけない場所でも、パッと入れて足元に置いておけるのも良いですね。あと、レザーのバッグで肩にかけられるものって意外と少ないんですよね。肩にかけて、TPOに応じてすぐにカメラを出し入れできるこのバッグはとても優秀です。

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自然な流れで、写真にたどり着いた。

━DJからスタイリスト、そして現在の写真家になった経緯を教えてください。

DJからスタイリストになった時は、「そんなにヴィヴィアン・ウエストウッドが好きなら、そのブランドの洋服だけを借りてくればいいからやらない?」と知り合いからお声がけいただいたのがきっかけでした。写真はと言うと、とあるドラマで貧乏な役を演じる俳優さんのスタイリングを担当した時があったんですよ。役柄的に衣装が2パターンだけ用意すればよくて、約3ヶ月の撮影期間殆どやることがなくなってしまったんです。さすがにこれでは手持ち無沙汰なので、現場にカメラを持って行って写真を撮り始めたんです。が、ぜんぜんうまく撮れなくて(笑)。

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普段から仕事でファッションカメラマンを見ていたので、「こういう写真を撮る」というイメージはあったんですが、知識もないので下手くそなんですよ。それに仕事の打ち合わせの時にも、ヘアメイクさんはライティングも詳しくて、カメラマンさんと仕上がりを見据えた話をしているんですが、僕はポラを切るまで分からなかったんです。だから、写真のことを覚えてカメラマンさんとコミュニケーションが取れたらもっと良い仕事につながるだろうとも思っていました。そんなわけで、写真の世界にどんどんのめり込んでいったんです。

一つのモノを長く愛用する精神。

━英国の文化について教えてください。

僕は若い頃から英国ファッションが好きで、ロンドンのパンクやニューウェーブ、スペシャルズのような2トーンスタイル、ヴィヴィアン・ウエストウッドなどのカルチャーにどっぷり浸かっていました。それから仕事で何度かロンドンへ行く機会があって実際の街を堪能してきました。英国の方と話をしていると本当にオシャレだなと感じます。たとえば、冬のコートとしてバブアーを愛用している方は、ボロボロになるまで着た後、またバブアーを買うんです。ラベンハムやマッキントッシュなんかもそうですが、一つ気に入ったモノを決めて手元に置いたらずっと愛用する。これが日本人なら、ボロボロになったら違うモノを買うじゃないですか? そういった考え方はとても面白いと思いましたね。

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英国の影響を受けたモノ選び。

━そういう考え方は、高木さんのモノ選びにも生きていますか。

まさにそうですね。僕もこれと決めたモノばかり愛用することが多いです。たとえば、最近は、靴はニューバランスばかり履いていますし、パンツもグレーと決めています。今日着ているコットンのコートも15着くらい持っていて、サイズと色が合えば見つけ次第買うようにしています。同様に、帽子はこれ、時計はこれと決めて長く愛用していますね。トートバッグで言えば、初期のエルメスのバッグと、エルエルビーンのナイロンバッグ、グレンロイヤルのレザートートバッグを状況に応じて使い分けています。どのアイテムも自分にとっては他に代わりがないモノですので、自ずと長く愛用するようになるんですよね。

フォトグラファー 高木 康行さん

フォトグラファー
高木 康行さん

フォトグラファー 高木 康行さん

1968年生まれ。大阪府出身。
DJ、ファッションスタイリストを経て、1994年からフォトグラファーとしてのキャリアをスタート。 メンズファッション誌、ファッション広告、CDジャケットなどを中心に活動。ライフワークとして撮影している都市の肖像写真「GRIDSCAPE」シリーズは、国内外で大きな反響を呼んでいる。
本人曰く、一番楽しいと思う瞬間は子どもの写真を撮っている時。
http://tkklab.com

photo TRYOUT 
text K-suke Matsuda