Leather Dictionary Vol.1 ブライドルレザー

Bridle Leather

ブライドルレザーとは、現在においても英国貴族のたしなみとして根付く、乗馬文化に起源をもつ天然皮革です。…

ブライドルレザーとは、現在においても英国貴族のたしなみとして根付く、乗馬文化に起源をもつ天然皮革です。その歴史は1000年を超えるほど古く、元をただせば馬具用として使われてきました。手綱やくつわの不具合から落馬することがないよう、革素材随一と謳われるほどに磨き抜かれた強靭さの一方で、格別なしなやかさと堅牢性を持ち、末永く美しい佇まいを保つことができる素材です。

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Aging 経年変化

多くの革製品の最大の特徴でもあり、魅力ともいえる経年変化。使いこむうちに色や形状が変化していくことを指します。なかでも色の変化が起こるのはベジタブルタンニン鞣しによってできた革。しかもそのうちの染料染めの革では、この特性が顕著です。その理由はタンニンの渋み成分が空気に触れ、酸化することで色が変化するからです。また、ブライドルレザーは革に蜜蝋や牛脂を染み込ませてあるため、上質な光沢感が現れるのも魅力です

多くの革製品の最大の特徴でもあり、魅力ともいえる経年変化。使いこむうちに色や形状が変化していくことを指します。…

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Bloom ブルーム 堅牢なブライドルレザーを象徴する現象であるブルームは、革の表面に現れる白い粉状のもの。

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この白い粉、実は革に染み込ませた蜜蝋(みつろう)や牛脂などが浮き上がってきたもので、ブラッシングなどで簡単に革に馴染ませることができます。このブルームのもととなる蜜蝋や牛脂ですが、鞣した革に塗りこむことで、繊維組織の強度を補完。傷や雨にも強いタフな仕上がりになります。それだけでなく、艶のある独特の光沢感が生まれるなど、深みのあるエイジングをも引き出しているのです。

DUBBIN ダビン

DUBBIN ダビン ブライドルレザー製品専用の保革、保護、ツヤ出しのための専用ワックスです。使用するに従って自然と経年変化す

るブライドルレザーですが、末長くお使いいただくためには、定期的なお手入れが必要です目安は1ヵ月に1回程度、革の折り部分やコーナーなどへのを中心にご使用をおすすめします。これにより、色と艶が美しく深みを帯びていくだけでなく、しなやかで耐久性の高い革に変化していきます。

ブライドルレザー製品専用の保革、保護、ツヤ出しのための専用ワックスです。使用するに従って自然と経年変化するブライドルレザーですが、…

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Dyeing 染料染め

革を染める方法を大きく分けると、染料染めと顔料染めの2つがあります。染料染めは革の繊維に染料を浸透させ着色する方法です。顔料染めと比べ、革の質感や風合いをより楽しむことができる、透明感のある仕上がりが特徴です。

革を染める方法を大きく分けると、染料染めと顔料染めの2つがあります。…

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Harness 馬具

乗馬文化が根付く英国ブランドであるグレンロイヤル。ブランドを象徴するブライドルレザーは、馬具とともに発達してきました。「ブライドル」とはもともと馬の頭に付ける頭絡や手綱、ハミを加えたものを意味し、それらに使われた革をブライドルレザーと呼んだのです。特に手綱は馬に指示を伝えるとともに、騎手が身体のバランスを取るための役割も担っていたため、他の革以上に堅牢なブライドルレザーが使われてきました。そのような革が、今では鞄や革小物、パンツベルトなどに採用され、多くの人々に愛されているのです。

乗馬文化が根付く英国ブランドであるグレンロイヤル。ブランドを象徴するブライドルレザーは、馬具とともに発達してきました。…

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LAKELAND BRIDLE レイクランド ブライドル

LAKELAND BRIDLE レイクランド ブライドル

イギリスで最も美しい景観だと言われている湖水地方。湖は古くからリゾート地や観光地として人々に愛されています。その湖の水面にさざ波が立つ様子を、エンボス加工により繊細な格子柄で表現したのがレイクランド ブライドルです。優使い込んだ際にブライドルレザーの特徴である色、つやの変化を楽しめつつ、シワなどは目立ちにくい為、上品なエイジングが楽しめるレザーです。

イギリスで最も美しい景観だと言われている湖水地方。湖は古くからリゾート地や観光地として人々に愛されています。…

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Pit Tanning ピット鞣し

植物の樹皮から抽出したタンニンの溶液に、数ヵ月間じっくりと革を浸け込むベジタブルタンニン鞣しをグレンロイヤル

では採用しています。その方法はドラム鞣しとピット鞣しがあり、ドラム鞣しは名前どおり、鞣し剤を入れて製革する方法で、早く仕上がるのが特徴。一方、ピット鞣しは濃度の違う複数のピット槽を使い、じっくりと鞣していきます。手間と時間はかかりますが、堅牢で型崩れしにくく、吸湿性に富む革を生みだすこだわりの方法なのです。

植物の樹皮から抽出したタンニンの溶液に、数ヵ月間じっくりと革を浸け込むベジタブルタンニン鞣しをグレンロイヤルでは採用しています。…

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Vegetable Tannining ベジタブルタンニン鞣し 良質な革製品の証と言っても過言では無いのがベジタブルタンニン鞣(なめ)し。

Vegetable Tannining ベジタブルタンニン鞣し
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鞣しとは「皮」を「革」に変える工程で、現代では大きく2つの方法があります。金属溶剤が使われるクロム鞣しと、植物から抽出したタンニンを使う、環境に優しいベジタブルタンニン鞣し。グレンロイヤルのブライドルレザーは、すべてベジタブルタンニン鞣しによって製革されており、しかも、タンニン槽に皮を浸す「ピット鞣し」と呼ばれる古典的な技術を採用。深く鞣すことができるので、より耐久性の高い革に仕上がります。手間と時間はかかりますが、堅牢で型崩れしにくく、吸湿性に富む革を生みだすこだわりの方法です。

Waxing ロウ引き

ロウ引きとは、革に蝋を染み込ませたり、吹き付けたりする仕上げ方法。ブライドルレザーの特徴であるブルームも、この蝋引きと油分が塗り込まれているためにおこる現象です。蝋引きは革の表面や繊維を保護し乾燥を防ぐだけでなく、経年変化によって光沢感が現れる理由のひとつ。ブライドルレザーで伝統的に行われてきた手法です。

ロウ引きとは、革に蝋を染み込ませたり、吹き付けたりする仕上げ方法。…

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