GLENROYAL of Scotland

       

No.22

スタイリストの気持ちを高める、
エレガントなペンケース。

スタイリスト福田 亜矢子さん

年齢を重ねるごとに佇まいが綺麗な人に憧れるようになりました。
グレンロイヤルのペンケースはその第一歩です。

数々の女性誌でスタイリストとして活躍する福田亜矢子さん。近年はさらに仕事の幅が広がり、現代を生きる女性にネオベーシックを提案するブランド「N.O.R.C(ノーク)」の監修を務めるなど、さまざまな側面から洋服の楽しみ方を伝えています。
そんな福田さんが仕事で愛用しているという、グレンロイヤルのペンケース。モノ選びの視点と共に、その魅力を語っていただきました。

既存のモノを組み合わせて、新たな魅力を生み出す。

━現在の仕事について教えてください。

アラフォー向けの女性誌を中心に、スタイリストの仕事をしています。その他には、アパレル会社さんのカタログ制作や、展示会や店舗でコーディネート指導をしています。今年の2月からは、「N.O.R.C(ノーク)」というブランドのディレクターを務めることになり、洋服作り(企画)にも携わることになりました。これまでにもアパレル会社さんとのコラボレーション企画で、素材やカラー展開、ディテールなどを決めることはあったのですが、作りたい洋服を一から提案できる機会はなかなかないので、とてもやり甲斐があります。スタイリストの仕事自体もそうですが、私はデザイナーではないので、すでにあるモノを組み合わせてより良く見せるのが役目だと思っています。


たとえば、服作りに関しても、「コーディネートをする時にこれが必要」とか、「今の時代にはこういうものを着たい」という発想からモノづくりをしています。「N.O.R.C」はECのみの販売で、その時に着たい洋服を作りタイムリーに販売していくブランドなので、私のモノづくりの方法と相性が良いのかもしれません。


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スタイリングを通じて、関わる人たちに喜んで頂きたい

━スタイリングをする際のポリシーはありますか?

女性誌の場合は特集や企画ごとのテーマがありますし、ブランドさんとお仕事をする時にも「こうしてほしい」という要望があります。単に自分の好きなコーディネートを組んだり、自分の好きな洋服を作るのではなくて、クリアするべき課題をうまく汲み取った上で、相手が喜ぶようなコーディネートを提案するように心がけています。あとは、いくらトレンドが大事だといっても着る方自身が綺麗に見えないのであれば意味がありません。30歳以下に向けた雑誌であれば、読者も若くてかわいいので安くても流行りの洋服を着ればそれだけで成立するのですが、アラフォー世代の場合は単に流行りの洋服を着るだけでは足りないんです。洋服を買ってコーディネートする時のワクワク感を伝えたいと思ってこの仕事をしている以上、スタイリングを通じて喜んで頂きたいと思っています。


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英国留学で学んだ、普遍的なプロダクトの魅力。

━モノを選ぶ時に大切にしている基準はありますか?

スタイリストになる前にイギリスへ留学していたことがあるのですが、その時「バーバリー」や「アクアスキュータム」の本店へ行ったり、ヴィンテージショップを回り、歴史がある普遍的なモノを大切にする価値観があるということを知りました。日本ではオシャレ=変化するトレンドについていくという考えが強いので、とても勉強になりました。それ以来、コーディネートにも伝統のあるメンズライクなアイテムを積極的に取り入れるようになりました。たとえば、「チャーチ」の革靴や「ボルサリーノ」のハット、「フォックス・アンブレラ」の傘などは、個人的にも愛用しています。20代の時に先輩や男性の友人からのプレゼントが必ずこういった伝統的なプロダクトで、当時は疑問に思っていたのですが、年齢を重ねるごとにその良さがだんだん分かるようになってきました。洋服にしても小物にしても、昔はトレンドの何を買うかということに一生懸命でしたが、今は自分にとってのベーシックがあって、それを毎年更新するようになりました。


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佇まいの綺麗な 人になりたい。

━革小物についてのこだわりはありますか?

じつはとても雑なタイプなんです(笑)。もともと経年変化をするヴィンテージアイテムが好きで「エルメス」のバッグなどは使っていたのですが、中に入れるモノに関しては無頓着で……。

知人にバッグの中身にまで気を使われている方がいて、雑誌の付録のポーチなどではなく、革のポーチや名刺入れなどを自分でセレクトして、自分のカラーに染まったものを使っているのを見て、「佇まいの綺麗な方だな」 と感動しました。そういうちょっとした小物にまで気遣いされていると、佇まいが美しく見えるんですよね。そういう方に憧れて、第一歩を踏み出そうと思って手に入れたのが、この「グレンロイヤル」のペンケースでした 。英国ブランドのリースをするために渡辺産業さんへ伺った際に「グレンロイヤル」の製品を見せて頂く機会があり、モノづくりのこだわりや歴史を教えて頂いたのも決め手になりました。


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打ち合わせの気分を高める、ブライドルレザーのペンケース。

━ペンケースを選んだ理由を教えてください。

スタイリストの仕事をする上で打ち合わせが非常に多いんです。その時に机の上で出すのが携帯電話と手帳とペンケースなのですが、一度何かの打ち合わせの時に、他の方々が皆素敵なレザーのペンケースを使われていて、自分もきちんとしたものが欲しいと思い、「BRITISH MADE 青山店」で手に入れてから2年ほど愛用しています。小物の色は基本的に黒で統一しているので、このカラーを選びました。程よい大きさで、ジップも付いているので使い勝手も良いですし、ブライドルレザーの質感が滑らかで手に取った時にすごく気持ち良いです。そして、“ちゃんとしている人”を演出できるところを気に入っています(笑)。実際に、仕事でお会いする男性の方から褒められることも多いです。「ちゃんと手入れをしてね」とも言われますが。


中には素敵な万年筆でも入れていれば良いのですが、残念ながらいつも使っている普通のボールペンを入れています。職業柄、一日に15件ほど洋服のリースへ回らなければいけないので、その度に使っていると失くしてしまうことも多いです。時にはプレスの方のペンを誤って持ち帰ってしまうことも……。そういうこともあり、適度におしゃれな文具を入れるようにしています(笑)


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スタイリスト 福田 亜矢子さん

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スタイリスト
福田 亜矢子さん

スタイリスト 福田 亜矢子さん

大学を卒業後、出版社に入社。
同社を辞めた後、イギリスへ渡り英国の文化とファッションを学ぶ。帰国後、アシスタントを経てスタイリストになる。
現在は、『BAILA』『Marisol』『éclat』などの女性誌を中心に活躍。また、自身がディレクターを務めるブランド「N.O.R.C(ノーク)」では、洋服の企画にも携わる。

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