REPORT.25
二つ折り財布 |
過不足のないシンプルな定番ウォレット
HIP WALLET WITH DIVIDER
多くの人が一度は聞いたことのある四字熟語の“不易流行”。江戸時代に活躍した俳諧人、松尾芭蕉が俳諧の理念として提唱したものとされています。不易は変わらないことを意味し、俳諧はずっと変わらないことを大事にしながらも、流行などの新しい要素を取り入れなくてはいけないと説いたのです。考えてみると、“不易流行”はさまざまなことに共通する考え方だといえます。
身近なところでは古くから続く料理屋の看板メニューは、同じレシピでずっと作り続けられていると思われがちですが、実は時代に合わせてレシピを微妙に変えているという話はよく聞きます。つまり、世の中は変えてはいけないものと変えなければいけないもので構成されているともいえるのです。例えば、財布の素材はレザーである必要はありませんが、多くの人がレザー製の財布を愛用しているということは、変えてはいけない要素なのかもしれません。
さて、今回紹介するのは二つ折り財布です。開けると3つのカードポケット、フラップ付きのコインポケット、2室のお札ポケットがあるとてもシンプルなデザインです。しかし、二つ折りというスタイルの財布が登場したのは1950年代。それまでは存在しなかったデザインだったのですが、クレジットカードの普及という当時の流行を取り入れたのが二つ折り財布でした。現在でも普遍的な魅力を放っているのは、そんな歴史的背景があるからでしょう。
HIP WALLET WITH DIVIDER
- Size:
- H 9 × W 11 × D 4(cm)
- Color:
- Bordeaux, Bottle Green, Cigar, Dark Blue, New Black, Oxford Tan, Grey
- Price:
- ¥39,600