革は"第二の皮膚"として、
人類の発展とともに愛されてきました。
天然素材だからこそ楽しめる感触や、
持ち主と一緒に経年変化していく楽しさ。
そんな魅力を存分に味わうことができるのが、
英国の伝統的な革である「ブライドルレザー」です。
ここでは、他のレザーと比較をすることで、
その特徴と背景をご紹介します。
※ブライドルレザーの原皮になります。
19世紀に英国人が発見
した方法。植物の樹皮か
ら抽出したタンニンの溶
液に、数ヶ月間じっくり
と革を漬け込みます。時間と手
間がかかる分、革本来の風合い
を損なわないため、経年変化を
楽しむことができます。
※ブライドルレザーのなめしになります。
1900年代に登場した、革を金属でなめす方法。耐久性に優れ、仕上がりも柔らかいため、車やソファーなどの革にも使用されます。経年変化をあまり楽しむことができない一方で、植物なめしに比べて時間がかからず、安価にできるのが魅力です。
経年変化をあまり楽しむことが
できない一方で、植物なめしに
比べて時間がかからず、安価にできるのが魅力です。
植物タンニンでなめし、蜜ロウや牛脂などの油脂を塗り込むことで完成します。染み込ませたロウが、ブルームと呼ばれる白い粉として革の表面に浮き出ているものもあります。耐久性に優れ、使い込むほどに美しい光沢を纏うのが魅力です。
※ブライドルレザーの仕上げになります。
加熱高圧プレスで凹凸を付け、
革の表面を立体的な表情に
仕上げます。主なモチーフに、
クロコダイルやリザードなどが
あります。傷が目立ちにくいのが特徴。
革の表面をウレタン樹脂でコーティングする仕上げです。光沢感があり、フォーマルな場に合う上品な風合いが特徴。
水や汚れに強く、丈夫で手入れも簡単ですが、経年変化は起こりにくい素材です。