グレンロイヤルを
巡る物語。― ブックカバーのある生活 ―

IN THE CAFE Vol.3

ここは駅前にあるギャラリーカフェ。入り口の大きなガラス窓から、太陽の光が一日中差し込む明るい店内が特徴です。
今日は偶然にも〈グレンロイヤル〉の「ブックカバー」を愛用する4人のお客さんがお店にやってきたようです。

ブックカバー 1

AM 10:30

束の間の一人時間を
楽しむビジネスパーソン歴史小説を
じっくりと味わっている。

ちょっとした用で、妻が息子を連れて実家へ帰省している。不束の間の自分だけの時間が、不意に訪れた格好だ。結婚をしてからは、心身共に一人になれる時間が貴重になっている。たまには家族サービスから解放されるのも悪くない。書斎には、何かと忙しくて手付かずのまま積まれている本がたくさんある。そんないつか読もうと思っていた本を連れ出し、近所のカフェへとやってきた。WEBサイトも便利だけれど、物事の本質を知りたければ新聞や本といった紙の媒体に触れることはまだまだ有効だと思う。通勤の電車内や、出張時機内など、移動時に本は欠かすことができない。この〈グレンロイヤル〉のブックカバーは、そんな読書好きな私に、昨年、妻が昇進祝いとしてプレゼントしてくれたものだ。色は、スーツを着ることの多い私には最適な【DARK BLUE】。グリーンのブックマークがアクセントになっているのも気に入っている。歴史小説を読み進めている。今、放送しているドラマの舞台にもなっている戦国時代のことをおさらいしたくて手にとった。一流の人ほど、歴史や過去から学ぶことで時代を切り開いてきた印象を抱いている。そんなことを考えながらコーヒーをまたすすっている。

ブックカバー 1
ブックカバー 2

AM 11:00

馴染みのない街のカフェに
ぶらりとやってきた女性。新品のブックカバーに
気持ちが盛り上がってた。

「良い靴を履きなさい。良い靴は、履き主を良い場所へ連れていってくれる」。こんな素敵なことわざがヨーロッパにあることを最近知った。確かにピカピカの革靴を履くと、不思議と気分がいいし、この言葉はあながち間違っていない気がしている。そんな金言を信じて、今日はお気に入りのビットローファーを履き、とっておきのカメラを首からぶら下げ、ぶらりと普段下りることのない駅へ。そこで偶然見つけた雰囲気の良さそうなカフェに入ってみた。鞄の中には、いつも一冊の文庫本を忍ばせている。数年前、当時話題になった小説を遅ればせながら読んでいる。やっと半分ほど読み終えたところだけど、次々とページをめくるのがすごく楽しい。この感覚は久しぶりかもしれない。しなやかな文体が、心地の良いリズムを生み出している。こんな素敵な文章をいつか私も書いてみたい。この色鮮やかな【BOTTLE GREEN】のブックカバーは最近下ろしたもの。「春財布」は縁起いいっていうけれど、「春ブックカバー」もきっご利益があるはず。これからの私にとっての、ラッキーアイテムになってほしい。

ブックカバー 3

PM 15:00

いつものルーティンで、
ランチ帰りに立ち寄った男性。「粋な大人」について考えていた。

毎週土曜日は、大抵ランチの後にこの店に立ち寄るのが習慣になっている。気がつけば40代に差しかかり、世間から見たらもう立派なおじさんだ。20代の頃に思い描いていた「カッコいい大人」に、果たして自分はなれているだろうか?そんなことを自問自答をする日々だ。ただ、気持ちだけはまだまだ若いつもりでいる。恥ずかしいけれど、毎週月曜日に少年誌を買う習慣だけは今もやめられない。そもそも「カッコいい大人」は、漫画など買わず、少々難解な本を読んでいるに違いない。そう思って、一昨年から意識して行っている読書の習慣も少しずつ根付いてきた。年齢を重ねるごとに読書の重要性を感じる機会も増えていて、若い頃にもっと本に触れておけば良かったと、後悔をすることもしばしばある。最近はそんな失った時間を取り戻すように、むさぼるように本を読んでいる。お気に入りの一冊は有名な歴史小説家が書いた「男とはこうあるべきだ」という指南本で、粋な大人の振る舞いを教えてくれる名著だ。ここ数年愛用しているこのブックカバーは、〈グレンロイヤル〉のもの。読書に対するモチベーションを上げてくれるアイテムだ。こんなさりげないモノにお金をかけてこそ、「粋」な大人なのではないかと勝手に思っている。

ブックカバー 3
ブックカバー 4

PM 16:00

バイトまでの時間を
つぶしている女子大学生。ブックカバーをつけるのには特別な理由があった。

アルバイトまでの時間をいつもこのカフェで潰している。大学生は忙しいなんて言うけれど、それは私生活が充実した一部の人間だけだと思う。昨日も明日も大して変わらない、似たような毎日を過ごしている。昔からの趣味は読書ぐらいで、本好きが高じてなのか、私は駅前の本屋さんでバイトをしている。そこで働いていると様々なことに気が付く。どんな本を買うかは、高い確率でその人の本質の部分とリンクしている気がするのだ。案外その人の見た目通りの本を購入して行くことももちろん多いが、「この人がこの本を買っていくの?」と意外性に驚くこともたまにある。これは書店アルバイトの醍醐味かもしれない。同様に他人にそんな風に思われているのかもしれないと思うと、この上なく恥ずかしくなってしまった。これはある種の職業病だ。それ以来、できるだけ読んでいる本を隠すためにブックカバーをするようにしている。少し奮発して購入したのが、このブライドルレザーのブックカバー。何度も読み返しているイギリスの作家の古い小説にかけてみた。これは中学生の時に初めて読んで、SF説にのめりこむきっかけになった一冊だ。名作として名高いこの小説も「いまさら読んでるのか」などと周囲に思われるのも癪なので、やっぱりブックカバーは何かと便利だと思う。

photo Masahiro Yamamoto text TRYOUT

BOOK COVER
BOOK COVER

¥13,000

H16.5cm W12cm