英国のスクールバッグをルーツに持つ「サッチェルバッグ」。クラシカルな雰囲気ですが、学生カバンらしい愛らしさがある魅力的なアイテムです。その一方で、高級感のあるレザーを贅沢に使用しているからこそ、似合うスタイルが限定されてしまう……。そんな印象を持つ方も多いのですが、グレンロイヤルのサッチェルバッグはどんなコーディネートにも似合い、上品に引き立ててくれるのが特長。その理由は、時代に合わせて使う人のことを想いながら、デザインや機能をアップデートし続けているからです。今回は、そんなブランドを代表する2つのサッチェルバッグを特集。スタイリングサンプルと合わせて、魅力をお届けします。
“スタイルのある自立した大人の女性”をテーマにした、グレイスコレクションのモデルとして2018年に登場。一般的なサッチェルバッグよりもコンパクトな設計ながら、伝統的なディテールをバランス良く踏襲した新鮮なデザインが特長です。B6サイズの書類が綺麗に収納できるサイズ感、長さ調整可能なショルダーストラップ、マグネット開閉式のフラップなど、デイリーユースに適した機能性も多くの女性から支持されています。
WOMEN'S
STYLING
SAMPLE
ライトグレーのワンピースを主役にしたコーディネート。同系色であるトープ(グレー系)のバッグを合わせることで上品な印象を演出。一方で、ワンピースは面積が広いだけでなく、起毛感のある厚手の素材のため、全体がぼやけてしまわないように、濃い色の小物でコントラストを付けました。足元には、サッチェルバッグのレザーや金具に合わせ、相性の良いジョッパーブーツをセレクト。乗馬がルーツというプロダクトの背景までリンクさせたスタイルです。
WOMEN'S
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起毛素材のロングカーディガンにツィードのスラックスを合わせた、大人の女性らしいクラシックなコーディネート。小物には、小ぶりなサッチェルバッグやビットローファーなど、トラディショナルながら愛らしさのある小物をセレクト。また、洋服は全体的に淡いトーンのため、あえて革小物は濃い目のカラーを選ぶことでメリハリを付け、モダンでスッキリとした印象を演出しました。大人らしくも、若々しくもある、新鮮なスタイルです。
WOMEN'S
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トレンド感のある、メンズライクなオーバーサイズミリタリージャケット(MA-1)を主役に、ロングスカートで女性らしさをプラス。ジャケットがややカジュアルな印象のため、全体のシックなトーンに合わせてネイビーのサッチェルバッグをセレクト。コーディネートを上品に引き立てました。全体的に重めのアイテムが多いため、インナーのボーダーTシャツや、明るいカラーのマフラーで、軽やかな印象に仕上げています。
伝統的な英国スクールバッグを現代的かつグレンロイヤルらしい品の良いブライドルレザーで仕立てたアイコニックモデル。王道のサッチェルバッグのDNAを受け継ぎながら、デザインをモダンにアップデートしています。長財布でもすっぽり入るサイズ感や、マグネット開閉式のフラップなどデイリーユースに適した機能性を持ち、収納力に優れているのが特長。A4サイズの資料が綺麗に収まるので、ラップトップなどを持ち運ぶのにも最適で、実用面の高さやサイズ感のバランスから女性だけではなく男性からも支持が高いモデルです。
WOMEN'S
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ネイビーのロングトレンチコートに、ブラックウォッチのロングスカート、キルトタッセルローファーという、英国らしいアイテムでまとめました。そこにサッチェルバッグを合わせることで、クラシックなブリティッシュスタイルが完成。それにも関わらず、古く見えないのは、随所に差したアクセントカラーの妙。インナー、ソックス、バッグに鮮やかな赤系カラーを選ぶことで、コーディネートが重くならないようにバランスを取りました。
MEN'S
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カジュアルな印象になりがちなデニムのセットアップスタイルですが、アイテムの選び方を工夫するだけでこんなにも上品に。ポイントは、デニムにノンウォッシュを選び、同系色のネイビーのサッチェルバッグを合わせたこと。トラディショナルなバッグは一点取り入れるだけでも、コーディネートを格上げしてくれます。インナーには暖色系カラーのオレンジのニット、足下にはブラウンのレースアップシューズを選ぶことで遊び心をプラス。
前述の通り、サッチェルバッグの紀元は学生のスクールバッグ。だからこそ、ヘビーユースを想定してタフに作られているのが特長です。グレンロイヤルでは、ブランドのアイデンティティでもあるブライドルレザーを贅沢に使用することで、しなやかな質感、品格と高級感のある表情に仕立てています。また、トラディショナルなアイテムながら、現代的な機能を備えているというのも、他にはない魅力です。
POINT01
ブライドルレザーとは、グレンロイヤルのアイデンティティともいうべき伝統的なレザーです。もともとは英国貴族の馬具として開発され、しなやかで耐久性に優れているのが特長です。また、革の内部にまでオイルとワックスがしっかり擦り込まれており、表面が加工されていない革の中では比較的水に強いのも魅力。愛用するごとに経年変化(エイジング)を楽しむことができます。
POINT02
サッチェルバッグらしいディテールである、フロント部分のフラップ。中の荷物を雨や汚れなどから防ぐ役割がある一方で、ベルトタイプだと開閉が面倒なのがネックです。そこで、グレンロイヤルではフラップの開閉をマグネット仕様にアップデート。片手で開閉できてしまうほどストレスフリーなのが魅力です。高級感を損なわないように、金具パーツは真鍮を選んでいます。
POINT03
9インチ、13インチともに、メインコンパートメントが広く、多くの荷物を収納可能。だからこそ重さを支えるために、持ち手部分には厚みのあるレザーを使用しています。しなやかなブライドルレザーは握りやすく、手になじむのが魅力です。また、ショルダーストラップが付属しており、荷物量やスタイルに合わせて2WAYで使うことができます。
書籍の電子化やキャッシュレス化など、現代では荷物が減り、バッグ自体のコンパクト化も進む昨今ですが、道具としてではなく、“どんなスタイルにも合うファッションアイテム”としてサッチェルバッグを取り入れてみるのも良いのではないでしょうか。今回ご紹介した2つのモデルは実用性にも抜かりがないため、流行に左右されずに長く愛用していただくことができるはず。これからの秋冬スタイルを彩るパートナーとして、ぜひお選びください。
pohoto Kenichiro Higa
text K-suke Matsuda(RECKLESS)